CPUとは
CPUはCentral Processing Unit(セントラル・プロセシング・ユニット)の略称です。日本語では中央演算装置と言い、パソコンの頭脳にあたります。データの制御や演算処理を主に行っています。
パソコンの性能は、このCPUに大きく影響を受けます。CPUの性能が高ければ高い程、パソコンはサクサク動きます。ただし、価格は高くなりますし、消費電力も大きくなります。
また、CPUだけがパソコンの性能を決めるわけではありません。メモリやストレージ、GPUなどの影響も少なからず受けます。これらは別の項目で解説しています。
CPUの種類
もっとも有名なものは、「インテル入ってる」でお馴染みのintel社製のCPUです。種類も豊富ですが、よく見るのは 「Core i5」 などのCoreシリーズでしょう。最新のモデルは「Core i9」で、非常に高性能な一方、価格は軽く5万円を超えます。
また、intel社以外にもCPUメーカーはいくつか存在し、最近力を発揮しているのはAMD社です。「Ryzen5」などのRyzenシリーズを販売しています。
世界的なシェアでみると、intelが約80%、AMDが約20%です。昔はintel社製のCPU一強でしたが、近年はAMDがシェアを伸ばしている状況です。
ちなみに、CPUには一般のPC用途の他、サーバー用途のものが存在します。近年はサーバー用途のCPUの需要が急激に伸びており、こちらはintel社の方が90%以上のシェアを誇ります。詳細は以下の記事で解説しています。
CPUの性能
CPUの性能は”クロック周波数”、”コア”、”スレッド”によって決まります。
クロック周波数とは1秒間当たりにどれだけ作業が行えるかを示します。単位はHz(ヘルツ)です。各CPU毎に値は決まっており、クロック周波数が大きければ大きい程素早く計算できることになります。例えば、Core i7-8800のクロック周波数は3.20 GHz(ギガヘルツ:1GHzは1Hzの1,000,000,000倍)という風に決まっています。
コアとは、実際に計算をする部分で、多ければ複数の処理を同時に行えることになります。昔は1つ(シングルコア)や2つ(デュアルコア)が主流でしたが、近年は4コア(クアッドコア)や8コア(オクタコア)のCPUが主流になりつつあります。先ほど少し触れたサーバー用途のCPUには、28コアや56コア!なんてものもあります。
スレッドは少し複雑ですが、”仮想の”コアと言うことができます。実際には4コアであっても、処理能力に余裕がある際、PCからは8スレッドあるように認識されるのです。同じコア数であれば、スレッド数が多い方が基本的には高性能となります。